袁本初没後1800周年記念祭
今年は袁紹が亡くなってから1800年という記念すべき(?)年ですので、
特に袁紹とその周辺を取り上げてみます。
「三国志武将列伝」の本文ではかなり自分の意見は抑えているところがあるのですが、
ここでは自分の意見や想像の産物も織り交ぜていこうと思います。
考察(coming soon!)
・袁紹に従った名士たちの派閥争い
・北方戦線記〜公孫[王贊]との戦いの軌跡
・袁紹・袁譚の青州統治政策
親族たち
- 袁譚
- 長男坊。真面目で優しかったらしい。田楷や孔融を追い払い青州を平定し青州刺史に就任。袁紹の兄袁基の後を継ぐ。
袁煕と袁尚はおそらく劉夫人の息子だが、あるいは袁譚は違うのかもしれない。。。
- 袁煕
- 次男坊。控えめだったらしい。公孫[王贊]滅亡後の幽州を刺史として治める。美人妻の甄氏は有名。
- 袁尚
- 三男坊。元気なハンサムボーイだったらしい。袁紹は気に入っていたらしいが、本当に跡継ぎに決めていたかどうかは謎。
- 高幹
- 甥っ子。張楊亡き後の并州刺史。壺関を守って曹操に頑強に抵抗。
- 高柔
- 高幹の従弟。甥説もあり。後に魏に仕えて司空にまで昇進した。。
- 袁買
- 袁尚の弟説と袁尚の兄の子説があり定かではない。袁尚と共に遼東まで逃げる。
- 袁叙
- 袁紹の従弟。[亠兌]州の済陰太守。袁紹に帝位につくよう進言。
- 袁遺
- 袁紹の従兄。[亠兌]州の山陽太守。袁紹は揚州刺史に任命したが袁術に敗れた後殺害された。
- 袁春卿
- 一族の魏郡太守。[業β]に審配と共に篭る。曹操は父親の袁元長を連れてきて、
董昭に寝返りを呼びかけさせた。それに応じたかどうかは不明。
- 劉氏
- 袁紹の後妻。嫉妬深いらしい。袁尚と袁煕の母。
- 甄氏
- 袁煕夫人。曹操も狙っていたが結局曹丕がものにした。さらにその後で曹植が狙ったらしい。
袁紹幕下の人たち(メジャー編)
- 沮授
- 冀州出身。冀州刺史韓馥の別駕だったが冀州平定後袁紹に招聘された。
政治・軍事の両面を統括するナンバーツーだったが郭図らは沮授に権限が集まり過ぎで危険だと進言し、、、
- 沮宗
- 沮授の弟。官渡の直前、沮授は一族に財産を分け与えた。
このとき沮宗は曹操は多勢に無勢なのに何を心配するのかと沮授に聞いた。
でも沮宗が楽天家なわけでもなく、この感覚が官渡前の袁紹軍の標準なのかも。
- 沮鵠
- 沮授の子。袁尚に従って邯鄲を守っていたが、曹操に撃破された。
- 田豊
- 冀州出身。笑わない人。冀州平定後に袁紹に招聘された。率直で激しい性格から逢紀と対立。
対公孫[王贊]戦では敵の矢面に立つ袁紹を諌める。これを突っぱねる袁紹はカッコいいが、
田豊としては当たり前か。死んでたら孫堅と一緒だし。
- 審配
- 冀州出身。この人も激しい。郭図とも逢紀とも仲が悪い。篭城戦と土木作業は得意っぽい。
易京攻撃でも活躍したのでは?
- 審栄
- 審配の兄の子。[業β]に篭るが最後に寝返って曹操軍を導き入れた。
- 郭図
- 潁川出身。つまり沮授や審配より古参。韓馥を説得する。
意外にも献帝を[業β]に呼ぶよう進言している。が、袁紹陣営を掻き回したのは周知の通り。
- 逢紀
- 袁紹の旗揚げから従っていた古参。審配とも田豊とも仲が悪いが、審配とは仲直りしている。
- 許攸
- 霊帝の廃立の陰謀に参加するなどダークなイメージ。袁紹・曹操とは幼馴染。
官渡では持久戦を進言している。最高の寝返りを打つのは周知だが、やはりこの人性格に問題アリか?
- 辛評
- 潁川出身。出身地つながりで郭図と共に袁譚を推したのか?多分この人も古参なのでしょう。
- 辛[田比]
- 辛評の弟。結局一番上手に曹操に寝返った人(笑)。でも親族は審配に殺されてしまった。
魏の高官となる。
- 荀[言甚]
- 潁川出身。荀[或〃]の弟。韓馥の説得以外には実は目立った行動は無し。
- 荀[或〃]
- 実は韓馥に仕えるつもりで潁川から冀州に向かうが、着いた頃には袁紹が支配していた。
191年に袁紹の下を去り、曹操に付く。的確に袁紹陣営を分析した、
と言うよりむしろ自信喪失気味の曹操の前で効果的に袁紹陣営をけなした。
- 陳琳
- プロパガンダ作家。降伏の使者として袁尚から曹操へ派遣されているが、このときは断られる。
建安の七子の中では文学者というよりかは職業文人といった所。
- 顔良
- 性格がこせこせとしているらしい。ハンサムかどうかは謎。『正史』では珍しい一騎打ちの敗者。
- 文醜
- 醜い刺青があるかどうかは謎。顔良と義兄弟かどうかも謎。さらにはこの二人、
イメージ的には若い頃から袁紹に従ってきた任侠の者、
って感じなのですが二人とも官渡で死んだ記述しかないので謎。
- 張[合β]
- 冀州出身。韓馥配下から袁紹が抜擢。対公孫[王贊]戦でも活躍。
淳于瓊への援軍策など、この頃から的確な判断力を持っていたのではないか。
- 高覧
- 基本的に張[合β]と一緒に寝返っただけ。よくわかりません。
- 淳于瓊
- 西園八校尉の一人。つまり袁紹の元同僚。捕虜となった後、
曹操が登用する意図を見せたのである程度は能力があったのでは。
- 麹義
- 公孫[王贊]、於夫羅などを破る大活躍を見せる。涼州の出身もしくは滞在経験あり。
記録に残っている戦果はまぎれもなく袁紹陣営ナンバーワン。
- 臧洪
- 張超の部下。劉虞擁立の目的は同じなので、袁紹は青州刺史に任命した。
でも張超への救援を許すとそれは曹操に対する裏切りなので難しい判断だったと思われます。
ちなみにこの人も激しい。なんでこんなに激しい人が多いのでしょう?
- 王脩
- 青州北海郡出身。孔融から袁譚に仕えてますので基本的には青州の名士なのでしょう。
袁譚への忠義もさることながら、魏では列伝に立てられるほど優れた経済官僚。
- 呂布
- 一応、一時期袁紹に従って黒山賊と戦ったので
- 劉備
- 一応、官渡の戦いでは従っていたので
- 董昭・朱霊
- 一応、彼らも一時期従っていたので。知ってましたかー?
- 牽招・田豫
- 袁紹時代も、魏になってからも北方警備隊。
- 崔[王炎]
- 文官のイメージがあるが、袁紹配下では騎都尉。まあ大柄で立派な風貌だったそうですから。
袁紹幕下の人たち(マイナー編)
- [目圭]元進・韓[艸呂]子・呂威[王黄]・趙叡
- 淳于瓊の部下四人衆。ヤラレ役。
ゲームに登場したりするのは袁紹陣営を曹操陣営の武将の頭数を揃えるためとしか思えない。。。
- 呂曠・呂翔
- [亠兌]州の東平郡出身。正史では兄弟だなんて記述は無い。演義では結構活躍する。
- 張[豈頁]・馬延
- 呂兄弟の次にくる反逆者。彼らのほうがタイミング的には絶妙。
- 焦触・張南
- 貴重な袁煕配下。焦触は幽州刺史を自称するなど裏切り者シリーズ(?)の中では比較的大物。
- 郭援
- 并州方面軍の総大将。知られざる大物(?)の武将。
- 祝奥
- 郭援の謀士。だから郭援は軍師が付くくらい大物なんだってっ!(く、苦しい)
- 夏昭・[登β]升
- 結果的に高幹に壺関で放置プレイをくらった可愛そうな武将たち。
- 管統
- 袁譚へ忠義を貫いた東莱郡・楽安郡の太守
- 韓猛
- 結局この人は何者なのだろう?
- 蒋奇
- 人の話にしか出てこない武将
- 蒋義渠
- 実は演義オンリーの登場。しかもチョイ役。ゲームで常連になってる意味が分からん:p
まだまだ準備中ですっ
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