劉雄鳴(りゅうゆうめい)
姓:劉
名:?
字:雄鳴?
生没年(?-?)
出身地:雍州京兆郡藍田県
親:
子:
関中の軍閥の一つ。
元は薬草採取や狩猟を生業としており、一日中霧の中を歩いても道に迷うことはなかった。
それで人々は彼が神秘的な力を持っていると噂したという。
李[イ寉]らの横暴を避けて劉雄鳴の元に身を寄せる人々は多かった。
後に政府に帰順して少将を務めた。馬超
が反乱を起こすとこれに従わなかったため、
馬超の攻撃を受けて曹操の元に逃亡した。
曹操は「潼関を越えた時に神のような人を得る夢を見たのだがあなたのことだったのか」
と言って優遇し、将軍に任命して劉雄鳴に部下を連れてくるように命じた。
ところが部下たちは降伏を拒否して劉雄鳴を脅迫して反旗を翻させた。
そこで曹操は夏侯淵を派遣して南山で劉雄鳴を破った。
劉雄鳴は張魯の元に落ち延びた。
張魯が曹操に降伏すると劉雄鳴も再び曹操に帰順したが、曹操は劉雄鳴のひげをつかんで
「老賊よ、またお前を手に入れたな」と言い、将軍に任命して渤海に異動させた。
(魏書・張魯伝)
『演義』には登場しない。
長安の東南の武関あたりを本拠とした豪族なのでしょう。
渤海に追いやったのは古い部下から隔離するためと思われます。
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