官渡の戦いのさなか、袁紹 は劉表に救援を要請したが劉表はこれを承諾しながら出発せず、 かといって曹操の味方を表明するわけでもなかった。 韓嵩は劉先と共に 「曹操と袁紹の両方に味方せずにいると双方から恨みを買います。 二人の人物を比較しても、天子を擁しているという観点から見ても曹操につくべきでしょう。」 と劉表に進言した。劉表は迷った挙句に韓嵩を曹操の元に派遣して実情を視察させた。 韓嵩は許昌に出向き、朝廷から侍中と零陵太守に任命された。 戻った韓嵩が朝廷や曹操のことを誉めると、劉表は韓嵩を裏切り者として殺そうとしたが、 周囲の静止にあって思いとどまった。
劉表が病没すると[萠リ]越、傅巽 らと共に劉[王宗]に曹操へ降伏するよう説いた。 劉[王宗]は曹操に降伏し、韓嵩は大鴻臚に取りたてられた。 (魏書・劉表伝)