郭恩 義博(かくおん ぎはく)
姓:郭
名:恩
字:義博
生没年(?-?)
出身地:
親:
子:
利漕県の住民。管輅は郭恩の元で『易』や天文占いを学んだが数十日で師匠を凌ぐようになり、
郭恩が管輅に質問することのほうが多くなった。郭恩の兄弟たちは脚が萎えてしまう病気に
30年以上前からかかっており、管輅に頼んでこのことを占ってもらった。
最初は管輅は自分の卦の意味が分からなかったが、その夜郭恩に語った。
郭恩は「漢王朝の末年の実際そのようなことがありました。あなたがその下手人の名前を明かさないのは、
礼を守ろうとしたからですね。兄弟たちは病気になって30年以上経ち、
脚はもういばらのようになって治る見込みはありません。
今はただこの災いが子孫にまで伝わらないことを願っています。」と管輅に語った。
管輅は「火によって形作られたものは完全には消えませんが、水によって形作られたものは後には残らないので、
子孫に災いが及ぶことはないでしょう。」と答えた。
(魏書・管輅伝)
「演義」には琅邪郡(徐州)の住民として登場する。兄弟三人で突然足腰が立たなくなり、管輅にお払いを頼んだ。
管輅は卦を立ててこう言った。「君ら一家の墓地に浮かばれない女が埋まっている。父方か母方のおばであろう。
昔飢饉のときにおばに食べさせる米を惜しんで井戸にはめ、石を落して頭を叩き割ったものだから、
その魂が天に訴えて、君たちにこの災いを及ぼしている。どんなお払いも効果がないぞ。」
管輅を開眼させた師匠です。「演義」では昔に犯した罪だけを取り上げられています。
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