袁渙 曜卿(えんかん ようけい)
姓：袁
名：渙
字：曜卿
生没年(?-?)
出身地：豫州陳郡扶楽県
親：袁傍
子：袁侃、袁禹、袁奥、袁準
硬骨漢として知られ、県や郡の役人を務め、豫州刺史の劉備にも推挙された。
乱を避けて淮河を渡り、袁術に身を寄せた。袁渙は袁術の前で常に正論を吐いた。
袁術は逆らうことが出来ず彼に敬意を表した。袁術が呂布
を攻めて敗れると呂布に捕らわれた。劉備を誹謗する文章を書くように呂布に命ぜられたが、
脅迫にも屈せず「私は徳(の差)のみが人に恥を与えるものだと聞いております、罵詈雑言ではありません。」
と答えた。呂布が死ぬと曹操に仕えたが、捕らわれた際、
曹操に対して敗者としての礼を取らず対等の立場で話したことに曹操は感心した。曹操の元では
「社会の秩序を元に戻すには武器を用いて平定して、
それを完成するには道徳を用いる」と諭したり、民を強制的に屯田させることは良くないと進言したりした。
曹操が魏王につくと郎中令(宮中警備長官)まで昇進し数年後に亡くなった。
外見は温和だが決断力があったという。(魏書・袁渙伝)
「演義」には登場しない。
相当の頑固者だったようですね。それでいて袁術、呂布、
曹操という一癖も二癖もある人物の元を渡り歩いた袁渙は実はとても人間関係における
バランス感覚が優れていたように思えます。見習いたいものです。
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