胡車児(こしゃじ)


姓:胡
名:車児?
字:
生没年(?-?)
出身地:
親:
子:

張繍の側近。張繍軍随一の武勇を誇っていたという。 張繍が曹操に降伏すると曹操は胡車児の勇猛さを愛して自ら黄金を与えた。 張繍はこの話を聞いて曹操が自分の側近を用いて自分を暗殺しようとしているのではないかと疑い、 曹操への謀反を決意したという。 (魏書・張繍伝)
『演義』でも張繍の部下の猛将として登場。五百斤の荷物を背負って一日七百里歩けるという。 張繍が曹操への謀反を起こした際、典韋愛用の武器である鉄戟を盗み、 戦況を有利に導いた。
実は正史では別に典韋との遣り取りはないのですね。曹操に見込まれたのですが、 その後の活躍の記述は全く見当たりません。どの物語でも西域の異民族として描かれ、 どの物語でも策士賈[言羽]の筋書きに従って、 吉川英治の『三国志』では典韋を酒を酌み交わして酔い潰して戟を奪います。 『蒼天航路』では闇の暗殺者として典韋を襲いますが、相討ちになります。 陳瞬臣の『秘本三国志』では典韋と一緒に戟を振り回す練習をしていて、 わざと川に投げ入れてしまいます。
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