曹寅(そういん)


姓:曹
名:寅
字:
生没年(?-?)
出身地:
親:
子:

荊州刺史の王叡が董卓討伐のために兵を起こすと、仲が悪かった武陵太守の曹寅を まずは殺すと喧伝した。そこで曹寅は光禄大夫の温毅の檄文を偽造して長沙太守の 孫堅に送りつけ、王叡の罪状を並べて王叡を討伐するよう命じた。 そこで孫堅は挙兵し王叡を襲って殺害し、その後董卓討伐のため北上した。 (呉書・孫堅伝)
『演義』には登場しない。
当時の荊州の治所は武陵郡の漢寿県でした。従っておそらく王叡は漢寿で政務を執っており地元の 武陵郡の太守だった曹寅と何らかの原因で仲が悪かったのでしょう。そこで曹寅は自分の身を守るために隣の郡の 太守である孫堅をそそのかして王叡を討たせます。孫堅にしてみればチャンスに上手く乗じたと言えるでしょう。 後任の荊州刺史である劉表は荊州の本拠を襄陽を移して勢力を伸ばしています。 ちなみに曹寅のその後は記述が無く全く不明ですが、劉先が荊州刺史の劉表の使者として 曹操の元に派遣された際に(詳しい時期は不明) 武陵太守に任命されているのでその時に交代したか既に死亡していたのでしょう。
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