王表(おうひょう)
姓:王
名:表
字:
生没年(?-?)
出身地:
親:
子:
臨海郡羅陽県に住み、自ら「神」を名乗っていた。食べたり話したりするのは人間と同じであったが、
その姿は見えなかった。紡績と呼ばれる女性たちが身の回りの世話をしていた。
呉の官吏たちは王表と議論しても言い負かされてしまうことが多かったという。
水害や干ばつなど小さな事柄に関する予言はしばしば的中した。
山川に側仕えの女性たちを派遣して挨拶させていた。
孫権は王表のために屋敷を建て、王表を呼び寄せようとしたが王表は赴かなかった。
後に、肺炎にかかって体調の悪い孫権に福を呼ぶよう、孫権の臣下に頼まれたが、王表は逃亡した。
やがてすぐに孫権は死亡した。(呉書・呉主伝)
「演義」には登場しない
元祖透明人間登場か!? いえいえ。孫盛(三国時代についての異説を記した本を著した東晋の人物)は
孫権がこのような邪神を祭ったことは国が滅びる兆しだったと手厳しく批判しています。
「演義」の兀突骨とかもすごいけど、「正史」にもこういう胡散臭い人物っているもんですね。
おそらく自然崇拝を教義とした宗教集団を率いていたのだと思われます。
この観点から見ると民俗学的にも興味深いです。
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