葛仙公(かつせんこう)
姓:葛
名:玄
字:孝先
生没年(?-?)
出身地:
親:
子:
仙公は号。酒を飲んで酔っ払うと、いつも他人の家の門の中にある池の中で眠ってしまい、
日が暮れる頃にやっと出てくる、という習性を持っていた。
あるとき孫権のお供をして烈州に行ったが、帰りに暴風雨に遭い、
葛仙公の乗った船は沈没してしまった。孫権はひどく悲しみ、次の日、
大きな錨を水中に下ろして葛仙公の乗っていた船を捜させ、
自分は小高い丘からその様子を眺めていた。
しばらくして、葛仙公は水の上を歩いてきた。衣服や履物は濡れておらず、酔っ払っていた。
孫権の前に出ると、「昨日は伍子胥(春秋時代の呉の政治家。この時代は水神として祭られていた。)
に誘われて酒を飲んでいました。突然のことだったので挨拶もしないまま向こうに行ってしまいました。」
と述べた。
(呉書・趙達伝)
「演義」には登場しない。
水中でも平気な葛仙公ですが、
火に当たっても燃えない姚光という人物も呉にはいました。
何でもありの趙達伝です。
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